アニガサキを振り返って
毎週記事を上げるのが遅れ気味で、実際に遅刻をした回もありましたが、なんとか全ての感想を書ききりました。最終話を見終えた今、上げてあるそれぞれの回の感想とはまた別に振り返ってみようと思います。
各話短評
各エピソードについてここでも簡単に述べます。「第何話」の後ろが私の書いた記事のタイトル。当該記事へのリンクも繋げてあります。約一つ、おかしなコメントになってますが仕様です。ご了承ください。
- 第 1 話|私にも何かがはじまる?
- さあ物語が始まるぞという雰囲気と。我らが侑ちゃんの登場と。彼女が出会ったときめきと。スクールアイドルの世界に正に "飛び込んで" いこうとする感じと。歩夢の告白と。全てにワクワクした第 1 話。何かが始まることを予感させるとても素敵なお話でした。
- 第 2 話|ワンダーランドはどこに
- かすみんかわいい。
- 第 3 話|叫びたいほどのおもい
- 最初は特に引っかかりもなく見ていて、最後の最後でひっくり返った(ように思えた)お話でした。見返した時に、とってあったメモを片っ端から書き換えるのはなかなか楽しかったです。
- ただ、自分なりの解釈として記事にはしましたが、完全に納得しているわけではありません。他の方の感想や直前生放送での楠木さんのコメントも、なるほどと思う点は多いもののまだしっくり来ない感じです。廃部や辞めることに関するせつ菜の動きがスクスタ準拠な以上は仕方ないのかなと思っていますが。*1
- 第 4 話|眩しい彼女
- 愛さんはスキがなさすぎるので、どんな話になるか予想も立てられていませんでした。まだ見ぬ世界で愛さんが何をしたいのかと、同好会がソロ主体としてどう立ち上がるかを絡ませてあったのは上手かったですね。bot にはならなくてもいいけれど、以降の話でも愛さんのダジャレはもちょっと堪能したかったところです。
- 第 5 話|こんな優しさが
- 個人回では一番好きなお話です。エマちゃん回なのに果林さんに尺を取られたのがもったいないと見る向きもあるようですが、私の意見は逆かなあ。果林さんの描写が十分にあったからこそ、親友に寄り添うエマちゃんの良さがより際立つお話だったように感じました。"尊い!"
- 第 6 話|小さい体に詰まったおもい
- 二番贔屓の回なので、こちらもまともなコメントが打ちづらいですね。
- 特定メンバーを取り上げた一話完結のお話としては最もまとまっていたように思います。現状への不満から、努力、挫折、克服。他のメンバーもしっかり関わっていましたし、同好会がこれから外へ向かって動き出す流れにもうまくマッチしていました。ボードのプラス面が前に出ていたのもグー。
- 第 7 話|手を携えて
- 姉妹(家族)を描いた回なので、私の中では他の話とは少し違う印象です。甘えてばかりでも彼方ちゃんはやっぱりお姉さんなんですよね。年長者らしさが感じられるお話でした。お家ではあんなにしっかりとお姉ちゃんやってたんだなあ。ところでママンはいつ登場するんでしょうか。
- 第 8 話|嫌われる勇気
- "読む" のに一番苦労したお話です。偽っている自分が嫌いなしずくちゃんは演技をしているときが気楽で居られて、でもそんな自分が嫌いで……? 未だに整理しきれていません。でも劇中劇を解釈するのは楽しかったですね。
- 内容的に尺が足りてないように感じましたが、第 13 話で少し補完が入ったのが嬉しかったです。
- 第 9 話|認め支え合う
- ここまでにクールでカッコイイ果林さんをしっかりアピールできていたから、ちょっとした可愛らしさやダメなところだったりを見せても、より魅力的に映った、とは久保田さんの談でしたでしょうか。私もその意見に賛成です。
- これで個人回が終わり、侑ちゃんが動き出す予兆を感じさせるラストも好きでした。
- 第 10 話|花火と鬼ごっこ
- 振り返ってみれば侑ちゃん回でしたね。音楽室でのシーンは感想をバッサリとカットしちゃいましたけど、そちらをメインに据えれば良かったかも。最後にピアノを見つめたのには強いおもいが込められてたんですよね。私が読んだ文脈の中ではあのカットだけが浮いてて、解釈を投げたのが間違いでした。
- 第 11 話|私の夢は影の中に?
- 記事を書くためにいつも複数回エピソードを見ているのですが、これは見直すのが一番楽しいお話でした。3 回め、4 回めと色々なことに気づいて、話に深みが増していくように感じてゾクゾクしました。……12 話がオンエアされて結果的に茶番になってしまったのが残念でしたけど。それでもまだ好きだなあ。
- 第 12 話|つないだ手
- 10 話、11 話からの流れで解釈に散々頭を捻ったお話でした。でもその 2 話が少し振り切り過ぎてただけでしょうね。侑・歩夢、二人の着地点には至極満足です。第 1 話の告白シーンとの対比は素敵のひと言でした。
- 第 13 話|始めて良かった
- いろいろな要素を綺麗にまとめてあるこれまた素敵な最終回。触れたい点がアレコレ多数あって感想をまとめるのに苦労しました。カットした項目多数です。全部書こうとすると文字数は倍じゃ収まらなさそう。そしてそれを書くための時間は 3 倍じゃ利かなさそう。
- 最後、彼方ちゃんのセリフ
これは是非とも第二回もしなきゃだね~
はメタで捉えていいんですよね。期待しますよ?
新しい体験
好きな作品を頭からリアタイで追ったのは初めてでした。それ以前に最近は腰を据えてアニメを見ること自体がほとんどなくて、ワクワクしながら毎週の放送日を待ったのもかなり久しぶりです。
第 1 話から期待していた以上に引き込まれました。それでせっかくだからとメモを取り出してきたんです、Twitter にでも軽く投稿するくらいのつもりで。それほど深く考えずに書き留めていたんですが、見ている途中に項目数が二桁になったあたりでこれは SNS には無理そうだなと。2、3 だけに絞ってポストするのはやっぱり勿体ないですよね。
やっぱりある程度の文章ならブログ、でしょうか。でも、体裁整えるだけの時間とれるか疑問です。 https://t.co/m7IwYIXmr9
— よたまも (@yotamamo) 2020年10月4日
散々迷ったんですけど、まとまった感想が置ける場としてこのブログを立ち上げることにしました。
私が上げた感想は、結果的に 1 記事平均 5,000 字くらいになったでしょうか。それでもここまで長く書くつもりはなかったんです。イメージしてたのは半分くらいの量だったかな。でも実際に書き始めてみると、言いたいことを上手くまとめることができずにダラダラと書くハメになっちゃっいまして……。時間ばかりかかって、そのワリに要領を得ないモノしか出来上がらないのは、我ながら情けないなあと思います。
さて、第 1 話の感想 で私は 夢を追いかける彼女たちを応援する私にもまた、何かが始まるんでしょうか
と書きました。放送が終わったいま自らをふり返っても……。そうですね。応援していることで始まった何か、音楽の道へ!と侑ちゃんが考えたような特別な何かができたとは思えません。
ですがアニメに夢中になったことで、こうしてブログを立ち上げたのは新しい体験でした。
普段なら何となくでしか考えていないコトを、(一応)ちゃんとした文章に起こし、他人に伝える形にまとめたのは、とても良い経験になったと思います。考えが整理されますし、気づいていなかった細かい点にも目が向くようになりました。また、後で文章に起こすつもりで見ていると、ただ観賞しているだけより何倍も楽しめました。
そうそう、正しく理解できているとはとてもまだ思えませんが、三幕構成という言葉だとか、構図の見方なんてものも覚えましたよ。こういった知識を得ると、モノを見る解像度が上がる感じがして嬉しいです。お勉強って大事ですね。人生を――と、あえて大きく出ておきますが――豊かにしてくれるように思います。
一方で、この期間には心残りもあります。
実は途中から他の方の感想をシャットアウトしてたんですよ。Twitter の単発コメントくらいはざっと眺めていましたけど、ブログのようにまとまった物は見ないようにしてました。
最初は読んでいたんですが、それが自分の書き終えた回のものでも、どうにも考えが左右されて、自分の言葉で感想が書けなくなってしまうように感じたんです。それで読むのを止めてしまいました。本当は、なるべく読んでうまい書き方のコツなどを盗むと良かったんでしょうけどね。不器用な自分が恨めしいです。
特に公式の直前放送まで切ったのはもったいなかった……。演じているご本人たちの言葉はさすがに強すぎて、これこそ切らざるを得ないから仕方ないのですが、やっぱり見たかったなあ。
他所様のブログの方は逃げるわけじゃないので、もう少しして私のテンションが落ち着いたら読ませていただこうと思っています。楽しみ。
終わりに
長くも短くもあった 3 ヶ月間。余暇がたった 1 本のアニメとその感想ブログで埋まったままという忙しい期間でしたが、私は存分に楽しませてもらいました。文字を書くのはかなり疲れる作業でしたけれども、それを上回って余りあるモノが得られたように思います。
こちらのブログにお付き合いいただいた皆様には感謝申し上げます。つたない文章ですが、何か少しでも伝わるものがありましたら幸いです。
アニメについては円盤の方でもう少し何かあるようなので、また後ほど記事を上げたいと思っています。それでは、その時にでも。
*1:スクスタの第 1 章はサクッとメンバーを集める導入部なので、超コンパクトにまとめてあるアレはアレで悪い話じゃないと考えてます。